Photo by Tada Yuko
吹田のモダニズム住宅の改修
1980年代の坂倉建築研究所の住宅作品
坂倉建築研究所とは、ル・コルビュジエに師事したモダニズム建築の旗手・坂倉準三が設立した坂倉準三建築研究所を源流とする建築設計事務所である。
この住宅は、1980年代に坂倉建築研究所により設計された住宅作品である。
40年近く大切に住み続けられてきましたが、居住者が息子夫婦に引き継がれていくのを機会に、劣化部分を補修し、設備の更新や性能の向上を行うことになった。
施主の強い思い入れが良い改修に導きました、これからも長く大切に住み続けられると思われる。
原設計に配慮し、住宅の性能を向上しつつ、住宅作品の価値を維持する改修計画とする。
住宅作品の価値を維持するために、これまでも補修などは坂倉建築研究所の所員やOBが関わってきた。
今回もその流れて設計を行うことになった。
最近、改修設計では大胆に変更した設計が多いが、改修後も変わったように見えないように、原設計に配慮した設計を目指した。
施主要望の整理、現況調査と改修設計、施工方法の検討を、施主、設計事務所、工務店が時間と労力をかけて改修を進めてきた。このような改修は、それぞれの立場で協力しあって進めていく体制が大切である。
A . 劣化部分の補修
基本的に原設計に準ずる。
※ 塗装の色は、原設計の色を調査し、採用する。
B . 設備の更新
基本的に、原設計のデザインの器具とする。
※ 照明は、L E D に変更する、基本的に器具のデザインは原設計に近いものする。
C . 性能の向上
設備機器の性能などの向上。
※床暖房、照明器具など性能の向上。
D . 不具合の改善
不具合がある部分は、改善する。
E . 生活の変化への対応
生活の変化に合わせて改修。形状は変わっても、原設計のイメージは守るようにする。
※台所、浴室の改修。

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劣化調査と施工方法の検討の様子
工務店と設計事務所と一緒に検討する
改修設計:田村真一建築設計事務所
施工:株式会社 山本博工務店
























