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Photo by tada yuko
新神戸の集合住宅「ゆるやかな交流のしかけ」
神戸の山沿いの集合住宅である。単身の高齢者の入居も考慮し、手すりや引き戸を多く採用した。
断熱性能も非常に高いサッシや断熱材を採用し、高齢者にもやさしい性能となっている。
また、アプローチからエントランスホールにかけて浮造りの化粧型枠を使ったコンクリート壁としている。
木の表情がそのままコンクリートの壁に転写され、本物の杉板が張ってあるように温かみのある空間を構成している。エントランスホールには、可動式の棚とピクチャーレールが設置され、オーナー所有の絵や本が飾られる。
また、オーナーが北側の庭も手入れするとのこと、入居者の「ゆるやかな交流のしかけ」をつくりだしている。
柱と梁の無い架構
コンクリートの集合住宅の場合、同じ部屋の面積でも柱や梁があることで実際利用できる広さや開放感が大きく違ってくる。特に単身者用の住宅なら特に影響は大きい。5階建てRC造に薄肉ラーメン構造を採用し、柱と梁の無い空間を作り出した。
コンクリートだけで表現する非常にシンプルな構成とすることで、緊張感のある開放的な集合住宅となっている。
意匠設計:田村真一建築設計事務所
構造設計:有限会社 桃李舎
施工:コーナン建設
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